同じ職場で数年間をともに働く仲間として、 知っておいていただきたいことがあります。 国が変われば、生活習慣や考え方の違いもあります。 同じ日本人でも言えることですが、 お互いの違いを理解することがお互いの信頼にも繋がります。
ミャンマー人の9割が仏教徒ということもあり、 徳を積むとよいことがあるという考え方があり、怒りを あらわにすることは良くないとされるため、基本的に温厚で、 人前で怒ることはほとんどありません。 また、勤勉で素直、 まじめな性格の人が多く、言われたことを忠実に実行する傾向で 同じくまじめと される日本人との相性は良いといわれています。 農業人口が多く、忍耐力のある若者が多いと言われ、 年長者を敬う文化や年功序列を意識する習慣 があり、 協調性が高いことも特徴です。
ミャンマーは農業国のため、大学を卒業しても就職先が少なく、 クーデターなどによる混乱もあるた め、国外で働きたいと考える 人が少なくありません。また、日本との賃金格差もまだ大きいため、 就職 先を日本を希望する若者は多くなっています。
ミャンマーの仏教の教えとして「他人のために重労働を行うことで 徳を積む事ができる」という考え 方があり、ミャンマー人にとって特に 介護業界は人気が高く、進んで特定技能の介護分野、 また外食・ 食品製造や宿泊業などの職種を希望する人が多くいます ので各分野での活躍も期待できます。
もともとミャンマー語には挨拶の言葉が存在しなかったため、 ミャンマー人は挨拶をする習慣があま りないと言われています。 日本に初めて来た際、不慣れな時期は挨拶が難しいかもしれませんが、 こ れは悪気があるわけではありません。挨拶の習慣に不慣れな場合は、 積極的に挨拶をすることが難しいかもしれませんが、少しずつ、 日本 の挨拶の習慣を教えてあげると、円滑なコミュニケーションが 築けるようになるはずです。
ミャンマー人に限らない話ですが、家族に囲まれて育ったミャンマー人は、 一人暮らしや職場での孤立 を非常に寂しく感じることがあります。 職場や学校で同じミャンマー出身の先輩や同僚・同期がいる と心強く感じる ものですが、このような場合は、声をかけたり相談に乗ってあげたりしてください。 誰 かが友好的に接することで、孤立感が和らぎ、日本での生活がより充実した ものになります。